はちみつはその成分を含有した食品やスキンケア用品がたくさん販売されていて、健康や美容に効果があるというイメージを多く持たれています。

実際、はちみつにはたくさんの栄養素が含まれていて、ビタミンやミネラル、アミノ酸といった栄養成分が全部で150種類以上も含有されています。

ビタミン群は疲労回復や風邪などの予防に効果的であり、グルコン酸の殺菌作用により喉の痛みの抑制につながります。

他にもせき止めなど多くの効能があります。

風邪をひいたときにはちみつを食べると良いとされているのはこうした栄養素が含まれているためです。

さらにアミノ酸は新陳代謝を促し、新しい細胞を作る際に力を発揮するだけではなく、体脂肪を燃焼させる働きがあるなど、ダイエットにおいても効果が見込めます。

このように食べるだけでさまざまなメリットがあるはちみつですが、昨今、より多くの効能を持つマヌカハニーというはちみつが注目を集めています。

はちみつと比較してもさらに抗菌作用が高く、潰瘍など消化器系の疾患や感染症の治療に高い効果を発揮します。

主にニュージーランドで作られていて、現地に自生しているマヌカという名低木から採取されます。
マヌカハニーとなる花の蜜はもちろん、幹や葉など全体的に多くの効能があります。

マヌカハニーと普通のはちみつでは、メチルグリオキサールという成分が含有されているかどうかという点が異なります。

強い抗ウイルス作用や抗菌作用、消炎作用があり、ウイルスや菌から体を守ってくれます。

免疫細胞も活性化されるのでさまざまな病気や細菌に対して幅広く防衛作用を発揮します。

一般的にお店で売っているはちみつは常温保存でも腐ることなく、賞味期限そのものはだいたい2年以上あります。
これは、はちみつの持つ糖度や水分が理由となっており、成分の約80％にも上ると言われる糖度が菌の体内から水分を奪うことで繁殖を抑え殺菌してくれます。

また、水分の含有量が少ないため、菌が活動するための水分を確保できないことから、よほどのことがない限りカビが生えたりもしません。

こうした点から、はちみつはきちんと保存すれば腐らせてしまうことなく食べられます。ただし長く保存していると少しずつ風味が落ちていくため注意が必要です。

はちみつは喉を通るとき痛みの原因になる細菌を絡めとり、除去してくれるため、喉の痛みにもよく効くと言われています。
保存方法に気をつけながら、喉の痛みがあるときだけではなく、帰宅時に一口なめるなどすると、日常的に予防ができます。

基本的にはちみつは常温保存が良いとされていますが、自宅で保存する際には直射日光に当たる場所は避けて保存しましょう。

マヌカハニーは熱に強く、熱による品質の変化は少ないものの、長時間日光に当たっていると普通のはちみつと同様に成分が壊れてしまい、せっかくの効能が発揮できなくなってしまう可能性があります。

できるだけ冷暗所で保存するようにし、冷蔵庫に入れる場合には野菜室など温度が低すぎないところに入れるなど、成分や風味などが変化しないよう注意を払いましょう。

体調不良や喉の痛みなどに効果のあるマヌカハニーですが、食べる際に注意したいのはできるだけ金属製のスプーンを使用しないという点です。
含まれている抗菌成分が金属によって変質してしまい、十分な効果が得られなくなってしまう可能性があるためです。

できるだけ金属に触れさせず、食べるときは木製のスプーンなどを使用しましょう。

量や時間などを気にせず食べられるので、外出の前後など喉をケアしておきたいタイミングで、スプーンに1杯程度、5から15mlを目安としてなめるのがおすすめです。

できれば1日1回ではなく、3回など複数回食べるようにしましょう。
マヌカハニーを食べると、寒い季節の風邪予防や日々の体調管理が手軽にできます。

喉の痛みの症状だけでなく、口内炎などの口腔ケアにも適した食材です。

特に冬の乾燥した時期などは喉を痛めがちです。
ひりひりしたり、腫れていたりするような症状を感じたらマヌカハニーをなめて、早めにケアをすることで悪化するのを防いでくれます。

市販の薬のような科学的なものに頼りたくないという場合には、天然のはちみつであれば口にする際に抵抗がなく、毎日の習慣として続けやすいでしょう。

また、妊娠中の方は赤ちゃんのために食べるものに注意しなければなりませんが、マヌカハニーは妊娠中に不足しがちな鉄分も豊富に含まれています。
妊娠中に食べても問題ないとされているため、栄養を取るために口にするのも良いでしょう。

ただし、消化器系に何らかの疾患があったり糖分過多になりやすかったりという場合には医師に止められることもあります。安心して食べられるよう、事前にきちんと確認しておくことが重要です。

健康に良いものの、普通のはちみつと同様に1歳未満のお子さんが食べてしまうと病気になってしまう可能性があるので、十分注意しておきましょう。