米ぬかとは
米ぬかとは玄米を精米したときに出る粉のことです。玄米の周りは糠層で包まれており、ちょうど精米の欠けた部分にあたるところには胚芽が付いています。 精米すると糠層と胚芽が粉状にはがれ落ちて米ぬかになります。 お米を精米して食べるようになったのは江戸時代の頃でした。それとともに大量に出た米ぬかが、さまざまな用途で使われるようになります。 ぬか漬や米ぬか油が盛んに作られるようになったのはこの頃です。玄米や玄米から胚芽を残す程度に精米した胚芽米などは、栄養価の高いお米として、 健康のために好んで食べる人も増えています。実際米ぬかには、玄米の栄養の9割以上が含まれています。 この栄養豊富な米ぬかを活用しないのはとてももったいないといえるでしょう。 美容への高い効果も期待される米ぬかは、近年あらためて注目を集めているのです。
米ぬかに含まれる美容成分
米ぬかには、複数のビタミンが含まれています。中でも抗酸化作用があるビタミンEが豊富で、エイジングに悩む方にとってはぜひ取り入れたいところでしょう。 他にも、俗にビタミンの仲間とされるビタミンB様物質のイノシトールや、美容ポリフェノールといわれるフェルラ酸、近年、大学などの共同研究で発見された「γ-オリザノール」などが含まれています。 注目すべきなのは、ミネラル分(無機質)が豊富な点です。ミネラルが不足すると、肌荒れや疲労、イライラなどが現れやすく、現代人の摂取不足が危惧されている栄養素でもあります。出典:文部科学省 食品成分データベース「食品番号: 01161 食品群名/食品名: 穀類/こめ/[その他]/米ぬか」
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出典:米糠含有成分に機能性とその向上
http://www.jasnet.or.jp/4-shuppanbutu/pickup/15.12.pdf
米ぬかで期待される美容効果
米ぬかには豊富な栄養素が含まれていますが、それらが美肌にどのような効果をもたらすのか、気になりますよね。ここで詳しくご紹介していきます。ハリ・弾力
米ぬかに含まれるビタミンB群には肌の新陳代謝を促してくれるため、ハリ感のあるくすみのない肌に導く効果が期待できます。 さらにビタミンEの抗酸化作用により、気になるエイジングへの効果も期待できます。水分や皮脂分泌のバランスを保つ
米ぬかに含まれるミネラルにはカルシウムやカリウムなどがあります。 カルシウムは骨形成に欠かせない栄養成分ですが、実は肌の再生や水分を保水する効果も期待できるといわれているのです。 またカリウムは皮脂の分泌を整え、むくみなどにも効果を発揮します。肌荒れを防ぐ
米ぬかから抽出されるフェルラ酸には、肌荒れを改善する効果があると近年の研究でわかってきました。 肌荒れの炎症を抑えるだけでなく、アクネ菌(ニキビの原因菌)の増殖も抑えてくれます。くすみのない明るい肌
γ-オリザノールにはターンオーバーを促し血行促進する効果があります。 また紫外線を防ぐ効果もあり、シミやシワ、そばかすといった光が原因の老化(光老化)から肌を守ってくれる効果も。 強い抗酸化作用もあるため、明るく透明感のある若々しい肌の維持に役立ちます。米ぬかを使った美容法
たくさんの美容効果が期待できる米ぬかを、さっそく日常的な美容法として取り入れてみましょう。米ぬかパック
米ぬかパックは、ツルツルでしっとりとしたあと肌がうれしい手軽なパックです。①米ぬか3に対し、小麦粉や薄力粉2(または米粉2でも可)を混ぜ合わせ、少しずつぬるま湯を加えて練ります。
お好みでハチミツやたまごの白身を混ぜてもかまいません。
②お顔に厚めにのばし10分程度そのままパックしましょう。
③その後はぬるま湯で洗い流すだけです。
※アレルギーのある方はご注意ください。
米ぬか洗顔
米ぬか洗顔は週に1~2回行うのがおすすめです。肌の余分な角質がとれ、すべすべの肌になります。①麻や綿の手のひら大くらいの袋に大さじ3~4杯程度の糠を入れます。 巾着のようになった袋が使いやすいです。
②口をしばり、ぬるま湯でぬらし揉み込みます。
③白い液が出るまでぬるま湯を全体に染み渡らせたら、袋をお肌に当て、軽くマッサージするように滑らせて洗います。
袋がない場合は米ぬかを直接お肌に塗ってもかまいません。 小さじ1~2杯の米ぬかを手にとり、ぬるま湯で練ってからお顔全体にのばしてマッサージしましょう。その後洗い流します。 なお米ぬかから抽出された美容成分は、化粧品の原料としても広く活用されているため、それらの製品を使うのもおすすめです。例えば米ぬか石鹸ならば、顔だけでなく、髪から足先まで体全体に使えるものも多いです。毎日の洗顔で手軽に米ぬかの美容効果を得られます。必要な油分を洗い落としすぎない、しっとりすべすべの洗い上がりが期待できるでしょう。
お風呂に入れても
米ぬかは湯船に入れても使えます。保湿や保温効果が高まり、しっとりすべすべの湯上がり肌を感じられますよ。①麻や綿の袋に適量の米ぬかを詰めます(ぬか袋)。なければハンカチなどにしっかりくるんでも代用できます。(ぬかが湯船にこぼれると、配管のつまりなどの原因になることもあるのでご注意ください)
②ぬか袋を湯船の中でよく揉みます。
ぬか袋で、ごわつきが気になるひじやかかとなどをやさしくこするのも効果的です。