洗顔剤の種類

顔を洗う洗顔剤には、さまざまな種類があります。
大きく分けて石鹸タイプと界面活性剤タイプにわかれます。 石鹸タイプの中でも脂肪酸の種類や量によってたくさんの種類があります。 脂肪酸はミリスチン酸やステアリン酸・ラウリン酸などがありそれぞれの性質によって洗浄性はもちろん泡立ちやクリーミー度にも違いがあります。
使用する油脂についても動物油性や植物油性などがありヤシ油性なども多く利用されています。 界面活性剤タイプは、アミノ酸系界面活性剤を使ったものが多く肌に優しいことが特徴です。 形状もさまざまですが洗顔フォームと呼ばれるものは、クリーム状やリキッド状のものが多くチューブタイプが主流です。 洗い上がりはさまざまでしっとりタイプやさっぱりタイプなどがあり肌悩みなどに合わせて作られているものがあります。 片手で絞り出すことができ利用しやすい洗顔料です。
洗顔せっけんと呼ばれる固形せっけんは、洗い上がりがさっぱりとしたものが多く皮脂が気になる方向けが多いです。
洗顔パウダーは、肌に低刺激なものが利用されていることが多く肌表面を滑らかに仕上げるタイプが多いです。 細かい粒子によって毛穴の汚れなどもしっかりと取り除くことができます。 パウダータイプで湿気が多い場所に置いておくと固まってしまうことがあるのでバスルームでの保存には注意が必要です。
液状洗顔料と呼ばれるさらさらの液体でディスペンサーボトルに入っているタイプは、出しやすく泡立ちの良いものが多いです。 洗浄能力もすぐれているものが多くさっぱりとした洗い上がりのものが多いです。
このほか、ジェルタイプやミルクタイプ・泡タイプ、スクラブ入りなどもありそれぞれメリットやデメリットがあるので使用方法や肌質に合わせて選ぶことが大切です。 泡タイプは、出すとすでに泡になっており泡立てる必要がなくすぐに利用するのが可能です。
洗顔剤の選び方

洗顔剤には、さまざまな効果をもたらすために添加剤が使用されています。
お肌に良い効果をもたらすものとして、美白成分や消炎成分・皮膚保護成分などがあります。 保湿剤に利用される成分は、グリセリンやヒアルロン酸、BGや糖類などがあります。防腐剤としてパラベンやフェノキシエタノール・安息香酸などが多く利用されています。 洗顔剤や化粧品などの成分が変化しないためや長持ちさせるために利用されていますが肌に悪影響を及ぼす場合もあり、パラベン不使用と表示された洗顔料や化粧品類も多く販売されています。
石油系合成界面活性剤も汚れを落とすことでは優れているため利用されていることが多いですが、肌が必要とする皮脂も洗い流してしまうため肌の乾燥へつながり肌のバリア機能の低下や角質のたんぱく質を破壊してしまいます。 ラウリル硫酸ナトリウムやラウレス硫酸アンモニウム、スルホン酸ナトリウムなどが使われている場合は注意が必要です。 香料や着色料が利用されているものも多いですが、肌にはよくありません。 ニキビ対策用の洗顔剤に多く利用されているのがサリチル酸です。 炎症を抑える作用がありますが、肌のバリア機能を低下させてしまうため乾燥してしまう場合もあります。
洗顔フォームは普通肌や乾燥肌、脂性肌など幅広い肌質におすすめできます。 脂性肌や混合肌の方はさっぱりした仕上がりの固形石鹸を利用すると適度に油分がカットされます。 肌が繊細な人には洗顔パウダーがおすすめですが、トラブルが起きやすい方は成分に気を付けて選ぶと良いです。 ミルクタイプはしっとりしているものが多く肌が弱い人におすすめですが、洗浄能力も弱い場合が多いです。
洗顔パウダーの使い方
洗顔パウダーの使い方は、泡立て方がポイントです。洗顔パウダーは、敏感肌向けに作られているものやスキンケアを考えて作られているものが多く無添加の製品が多いのが特徴です。 無添加や肌に優しい成分であることから泡立ちにくいものもあります。
手に決められた量のパウダーを出し、水かぬるま湯を少しずつ混ぜます。 それぞれに適量が説明されているものもありますが、基本的には洗顔パウダーは1円玉ほどの大きさの量を目安とされています。 一度に多くの水を混ぜると泡立ちにくいことが多いので、少しずつ混ぜあわせていくことでふんわりとした泡を作ることができます。 利き手と反対側に洗顔パウダーを出し、利き手の指のひらでシャカシャカと泡立てます。
泡が少ない場合、摩擦により肌にダメージを与えやすくなります。摩擦によるダメージが肌荒れにもつながります。 泡をしっかりとたてることにより顔を洗う際に手が直接肌にあたらず優しく洗うことができ、泡を転がすように洗うことによって角質や毛穴につまった汚れを優しくしっかりと洗うことができます。 また、こすらないことで油分や水分が必要以上にとられることを防ぎうるおいが残った状態を保つことができます。 洗顔の仕方は、スキンケアにも影響を与えるので優しくかつしっかりと汚れを落とすことが大切です。